メールマガジン「ベトナム株情報」　
VOL.196
2012.10.2

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CONTENTS

01. ベトナム、ASEAN証券取引所へ参加意向
02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
     特集（2012年9月24日～2012年9月30日）
03. 噂のうわさ話
   　ホアファット鉄鋼グループ[HPG]
04. サイゴン・街角風景　　
　「月餅商戦最後まで」
　　
01.   ベトナム、ASEAN証券取引所へ参加意向

26日にホーチミン市で開催された、ロンドン証券取引所(LSE)主催のセミナーで、
ベトナムがASEAN証券取引所に参加意向を示していることが明らかになった。
27日付カフェエフが報じた。

現在のところ、マレーシアとシンガポールが既にASEAN証券取引所の
システムへの接続が完了しており、10月にタイも参加する予定。
ベトナム、インドネシア、フィリピンの参加が完了すれば、ASEAN証券取引所の
市場規模は約3600社、時価総額2兆1000億ドル(約163兆円)に上る見込み。
今後、国境を越えた証券取引が簡略化されることによって国際市場における資金流動性が
向上すると期待されている。

また、ベトナムがASEAN証券取引所に参加するに当たり、◇外国人保有率が49％に
制限されていること、◇取引口座での外貨換算に制限があること、などが障壁になり、
実現は早くても2年後の見通し。

ベトナムはASEAN証券取引所参加に先立ち、ホーチミン証券取引所と
ハノイ証券取引所を統合する予定。ただし、不透明な情報の氾濫や脆弱な管理体制など
様々な問題が山積みとなっている。

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02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
（2012年9月24日～2012年9月30日）

このコーナーでは、前週のベトナム株情報（www.viet-kabu.com）の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ムーディーズ、ベトナムの国家信用格付けを「B2」へ引き下げ
[2012/09/28 18:34 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/120928061614.html

米大手格付会社のムーディーズ・インベスターズ・サービス（ムーディーズ）は
ベトナムの国家信用格付けを「B2」へ引き下げ、長期信用格付け見通しを
「安定」に据え置いた。28日付カフェエフが報じた。

ムーディーズは、引き下げの理由として、長らく続いた高い貸付成長率及び
金融引締め政策により、ベトナム経済が長期に亘り低迷を続けていることを挙げた。

また、◇長期外貨建て預金を「B2」から「B3」へ引き下げ、◇長期社債格付を「B1」、
ドン建て社債・預金を「Ba2」に据え置いた。

一方、米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ（S&P）はベトナムの国家信用格付けを
「BB-」、英・格付け会社のフィッチレーティングスが「B+」、見通しを「安定」で据え置いた。

また、ムーディーズは、

◇ベトナム投資開発銀行（BIDV）

◇テクコムバンク

◇ベトナム国際商業株式銀行(VIB)

の8行の外貨建て・ドン建ての預金格付けを引き下げ、格付け見通しについては
「安定」で据え置いた。その他、上記8行の銀行財務格付け(BFSR)を
長期信用格付けの「caa1」に相当する「E」に据え置いた。

これに先立ち、S&PはVCB、STB、及びテクコムバンクの信用格付けを引き上げ、
BIDV及びCTGの信用格付けをそのまま維持した。

2 位 FPT情報通信、ビン現会長が社長を兼任
[2012/09/27 18:30 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/120927055146.html

取締役会の経営戦略及び管理方法と意見が異なっていることを理由に、
FPT情報通信[FPT]のチュオン・ディン・アイン現社長が辞任を発表した。
26日付VNエクスプレスが報じた。

　 26日午後、取締役会はアイン社長辞任を認め、
チュオン・ザー・ビン現会長の社長兼任を決定した。取締役会の決議によると、
アイン氏は社長辞任後も、取締役には留まるという。

またビン氏は、2013年年初に開催が予定されている定時株主総会まで
会長と社長を兼任し、その間、社長に適切な人材が確保できた場合は
社長交代の可能性もあるという。

なお、年初8か月業績は下記の通り。

・売上高：15兆3000億ドン(約571億円)

・税引前利益：1兆5400億ドン(約57億4600万円)

年初8か月業績が計画を下回ったため、2012年通期の業績見通しを
下記の通り下方修正した。

・売上高：当初計画より▲16.7％減の26兆0720億ドン(約973億円)

・税引前利益：同▲15.1％減の2兆5470億ドン(約95億円)

3 位 キンド食品、ベトナムで江崎グリコの「ポッキー」の販売を開始
[2012/09/26 16:19 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/120926021207.html

キンド食品[KDC]は25日、日本の江崎グリコ株式会社と提携し、
ベトナムで江崎グリコ社の主力商品の一つである「ポッキー」の販売を
開始すると発表した。 26日付ダウトゥチュンコアン誌が報じた。

KDCによると、今後4年間で、「ポッキー」による売上高は1兆ドン
（約37億4500万円）を見込んでいるという。
また、KDCのチャン・レ・グエン社長は、「今後、海外戦略的パートナーとして
江崎グリコ社との提携を更に強化していく予定」とコメントした。

これに先立ち、KDCは今年1月、江崎グリコ社に対して
資本金の10％に相当する1400万株の新株を発行した。

(2012年10月2日発行ベトナム株通信第1775号)
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■ホアファット鉄鋼グループ[HPG]■

　HPGは、ACB事件に巻き込まれた。HPGはACBの創業者グエン・ドゥック・キエン氏の
ACBハノイ投資株式会社から、株式を購入した。しかし、同株式はACBハノイ投資社が
ACBに担保として差し入れた株式だという情報がある。

　これについてACBの責任者は、証券保管センター(VSD)でACBハノイ投資が担保に
差し入れた株式に関する手続きを以前に完了していたものなので、
ACBハノイ投資がどのようにHPGに例の株式を売却出来たのか分からないと言い、
それら株式は間違いなくACBが担保としているものだと主張している。

　HPGの方も、どのようにしてそれら株式を購入出来たのか発表していないが、
株式は自分のものだと主張し、警察の捜査を求める構えを示している。株式数は2000万株、
購入代金は2640億ドン(約9億8500万円)に上っている。

　それら株式を保有するのが誰になるかは裁判所で決まることになる可能性が高い。
取引が無効と判断された場合、HPGは購入資金を回収できず、多額な損失を被ることになる。
これを考慮したHPGの2012年業績見通しは以下の通り。

今回の事件は明らかにHPGにマイナスの影響を与え、これを受けて株価も下落しているが、
HPGは優良企業であるという事実には変わりはない。

　HPGは警察の捜査結果を待っており、HPG及びHPG株主の権利が保護されるよう要求している。

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04.サイゴン・街角風景

毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「月餅商戦最後まで」です。

中華文化圏であるベトナムでは、中秋節前は月餅商戦期、
今年は7月の半ば頃から臨時店舗の開店準備をしている姿が見られました。

一番盛り上がるのは、中秋節前の1ヶ月間でしょうか。
お世話になっている方や取引先に贈ります。

ベトナム人はこの月餅が好きだと聞きますが、
それも限度があるようで、余りに多く頂く場合は
そのまま他所へ納めるなど贈答リサイクルも盛んです。

さて、中秋節が過ぎた翌日、売り場はこんな感じ。

閑散としていますが、表の手書き安売り告知に
釣られてか僅かながらもお客さんが集まっています。

静かに最後の最後まで粘るベトナム人。
今週一杯は商品がある限り続くのでしょうか。

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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベトナム株情報」をよろしくお願いいたします。

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